カメムシ大量発生

鳥、昆虫

2024.10.09

散歩していると体に「縦の赤い線」が入ってカメムシを見つけました。調べてみると「赤筋（アカスジ）カメムシ」と名づけられたカメムシです。この赤い縦線は5本あります。

人間から見るとおしゃれで派手なカメムシと考えますが、実はこの赤い目立つ模様は「警戒色」であると言われています。実際鳥類などの天敵からの捕食をこの派手な色で免れることが出来るようです。この毒どくしい色が鳥に警戒心を与え、鳥は毒を持っているカメムシと認識するからです。

実際のところはアカスジカメムシは毒は持っていないカメムシ。さらに近くに寄っても匂いらしい匂いはしないため触れ合っても安全なカメムシです。

主に「セリ科」の植物の花の蜜や種子の汁などを吸って生きているので、セリ科の植物を育てている人にとっては「害虫」です。

今年は茶色のカメムシ（クサギカメムシ）に変わって緑のカメムシ（ツヤアオカメムシ）が大量発生しています。春先から西の方の県でツヤアオカメムシを含む果樹カメムシが大量に発生して、それが東北地方まで台風や前線に乗ってやって来たのではないかと推測されています。

カメムシ大量発生の原因はエサが無くなってくると新たなエサを求めて飛び回るので、おそらくそのエサを求めて飛び回っていることが考えられます。またカメムシは暑すぎると活動が衰えますし、寒すぎても動かなくなるので、ちょうど今の時期の気温がカメムシにとって活動しやすい温度なのでしょう。

だんだん気温が下がってくれば越冬する場所に向かって行き、街中で見かける量は減っていくと考えられています。

カメムシの大量発生は自然現象ですから対処は困難ですが、身近な家庭での対策は防虫剤を使用してカメムシを寄せ付けないようにできます。